年に一度のがん検診

肝臓・胆のう・膵臓がん

肝臓、胆嚢、すい臓がんは、年齢が高くなるにつれて増加する傾向があります。
近年では、これらのがんによる死亡数も増加傾向にあり、すい臓がんはがん死亡数において上位を占めています。
また、近年では「脂肪肝」を背景にがんが発生するケースも報告されており、注意が必要です。

 

2023年 がん死亡数の順位

 1位2位3位4位5位
男女計 大腸 膵臓 肝臓
男性 大腸 膵臓 肝臓
女性 大腸 膵臓 乳房

【大腸を結腸と直腸に分けた場合】
男女計:結腸4位、直腸7位
男性:結腸4位、直腸7位
女性:結腸3位、直腸10位

人口動態統計がん死亡データはこちら(numberシート)

 

 

検診が必要な方
  • 腹部が痛い方
  • 重苦しい感じがする方
  • 腹部膨満感がある方
  • 40歳以上の方
  • 健診は受けているが、腹部画像検査(エコー検査・CT)を受けたことがない方

肺がん

2023年の統計では、全体の1位が肺がん(男性1位、女性2位)となっております。肺がんは全体の24%を占めており、最も気をつけなければいけない疾患の一つです。肺がんの原因はやはり「たばこ」です。喫煙者は非喫煙者の約4~5倍近くリスクが上昇します。また女性の場合ホルモンの関係で閉経が遅かった方やピルを内服している方も肺がんには注意していただきたいです。

肺がんCT検診の目的

CT検査の目的は、一般の住民健診(検診)や企業健診(検診)で行なわれている胸部エックス線検査では発見できない小さながんの早期発見が目的となります。また肺がんの診断以外に、肺がんの危険因子となる肺気腫、肺線維症や間質性肺炎などの診断も可能です。

CTでの検診をお受けいただきたい方
  • 喫煙者(過去も含め)、特に1日の喫煙本数×喫煙年数=600以上の方
  • 喫煙者と同居している方(受動喫煙)
  • 50歳以上の肺がんが心配な方(男女問わず)
  • その他、肺がんが心配な方
  • 職業的暴露(アスベスト、ラドン、ヒ素、クロロメチルエーテル、クロム酸、ニッケルなどの有害化学物質)
  • 大気汚染(PM2.5) 
  • 肺がん既往のある方 
  • 家族歴 
  • 高齢 
  • 女性は、閉経が遅かった方やピル内服されている方(ホルモンが関与)