肝臓・胆のう・膵臓がん
肝臓、胆嚢、すい臓がんは、年齢が高くなるにしたがって増えています。近年ではこれらのがんで死亡する人が増加の傾向にあり、肝、胆、膵がんとも年々増えつづけています。部位別のがん死数では、男性で4位肝臓、5位膵臓で、女性は膵臓が4位に入っています。
2020年 がん死亡数の順位
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
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男女計 | 肺 | 大腸 | 胃 | 膵臓 | 肝臓 |
男性 | 肺 | 胃 | 大腸 | 膵臓 | 肝臓 |
女性 | 大腸 | 肺 | 膵臓 | 乳房 | 胃 |
【大腸を結腸と直腸に分けた場合】
男女計:結腸4位、直腸7位
男性:結腸4位、直腸7位
女性:結腸3位、直腸10位
人口動態統計がん死亡データはこちら(numberシート)
検診が必要な方
- 腹部が痛い方
- 重苦しい感じがする方
- 腹部膨満感がある方
- 40歳以上の方
- 健診は受けているが、腹部画像検査(エコー検査・CT)を受けたことがない方
肺がん
2015年の統計ではがん死の全体1位が肺がん(男性:1位、女性2位)となっています。肺がん死は全体の約24%を占めており最も気を付けなければならない疾患の一つです(「がんの統計’16」より)。 肺がんの原因はやはり「たばこ」です。喫煙者は非喫煙者の約4~5倍近くリスクが上昇します。また女性の場合ホルモンの関係で閉経が遅かった方やピルを内服している方も肺がんには注意していただきたいです。
肺がんCT検診の目的
CT検査の目的は、一般の住民健診(検診)や企業健診(検診)で行なわれている胸部エックス線検査では発見できない小さながんの早期発見が目的となります。また肺がんの診断以外に、肺がんの危険因子となる肺気腫、肺線維症や間質性肺炎などの診断も可能です。
CTでの検診をお受けいただきたい方
- 喫煙者(過去も含め)、特に1日の喫煙本数×喫煙年数=600以上の方
- 喫煙者と同居している方(受動喫煙)
- 50歳以上の肺がんが心配な方(男女問わず)
- その他、肺がんが心配な方
- 職業的暴露(アスベスト、ラドン、ヒ素、クロロメチルエーテル、クロム酸、ニッケルなどの有害化学物質)
- 大気汚染(PM2.5)
- 肺がん既往のある方
- 家族歴
- 高齢
- 女性は、閉経が遅かった方やピル内服されている方(ホルモンが関与)